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日本道路公団様

田村 幸久様

1992/2/14

小倉正信

拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

このたび町野様に来社いただき、丁重に雪対策の説明をしていただきありがとうございます。また札幌市建設局道路維持部冬期都市環境問題研究部会の調査報告書をいただきありがとうございます。

さて凍結防止剤使用の件ですが、JH町野様の説明と、この調査報告書によると、北海道と北米を比べると、降雪量は北海道が非常に多い特 色があると言うデーターを提示され、冬期道路管理の手法が違うとの説明を受けました。しかしながらこのデーターは不十分 不完全であります。なぜなら北海道の大きさは北米に比べ数十分の一の面積です。この狭い北海道でも札幌 石狩 旭川 滝川 小樽はJH様提示のデーターどうり降雪量は多いのですが、我が函館をはじめ 伊達 室蘭 苫小牧 帯広 釧路 根室 北見 網走 稚内は降雪量は少ないのです。東北においても、青森 弘前は多雪地帯ですが八戸はほとんど降雪はありません。御承知のように道内でもわずか数十キロメートルの距離で降雪量は大きくちがいます。同様に北米はさ らに広大であります。カナダのトロント周辺 アメリカのバファローNY等々の豪雪地帯の都市数は日本の比較にならないほどあります。

ところで融雪剤散布には費用と環境問題が懸念されますが、PL法やグリーピースの運動の盛んな北米の国々が融雪剤を多用している現状を あらためて考慮していただきたい。北米にはアンビュランスチェーサー(救急車を追いかける)とよばれる弁護士が多数います。凍結路面 通路等での事故はその道路 土地の管理者に賠償責任があります。北米では、彼ら弁護士が事件を探しています。近年日本にもアメリカを手本にPL法が導入された事を考えると、この道路 管理上の賠償責任問題はひとごとではないと私は考えます。

御検討していただければ、幸いです。

末筆ながらJHみなさまのご健勝をお祈りいたします。

敬具

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